不動産取引で耳にすることがある媒介契約。これには種類があります。
土地の売主様が、Aという不動産会社に売却の依頼をすると、買いたい人も必ずAに行かないと購入できないと思っている方がほとんどだと思います。
これを、【専属専任媒介】といいます。
この方式の一番の特徴は、売主様が自分自身で、土地を買ってくれる人を見つけても直接取引することが認められていないことです。
媒介の種類は他に、【専任媒介】と【一般媒介】があり、
それぞれメリットやデメリットがあります。
全国的にみると【専任】も【一般】も、全体の4割前後で同じくらいですが、
【専属専任】になると、かなり数が少なくなります。
ネットの記事などでは、専属専任が絶対おすすめ!と書いてあるものが多いような気がしますが、
取引エリアによってかなり流通の仕方に違いがあります。
専任8割、一般2割くらいのエリアも多々あるようなので、本当に地域差がある気がします。
ちなみに専任は、売主様が自分で購入希望者を見つけて取引することも出来るため、一番バランスが良いと書かれていたりします。
不動産会社さんの方針や考え方によっても違うので一概には言えませんが、
長野県上伊那で比較的多く見かける方式は、【一般媒介】です。
何故かはわかりません。
が、予想してみます・・・
・都心と違い、土地・建物の情報をまとめて掲載したポータルサイトの数自体があまり多くない=販売活動にそこまで差が出ない
(というより、地元の不動産会社さんたちが情報をアップしているサイトが限定的です)
それに伴い、土地探しをしている方が見ているサイトも限られるため、そこに情報をあげてしまえば、確実に購入希望の方に届くというメリットがあります。
・囲い込み問題がそもそも起きない=売れるタイミングがあるなら逃さず売れてほしいと思っている(はず!?)
一般媒介は、複数の会社がどれだけ時間をかけて調査、広告していても、契約に至った不動産会社しか仲介手数料がもらえません。
ですが、土地の単価が安い場合は、手数料も安いため、仮に手数料が他の不動産会社さんと半分ずつでもいいから売れるタイミングできちんと売れていってほしいと思っているのです。そのためネット記事によくあるような、一般なのに他の不動産会社に情報を共有しない、いわゆる囲い込みが行われている・・を感じたことは上伊那では一度もありません。
・報告義務が無くても報告している
専属専任の報告義務は1週間に1回、専任は2週間に1回です。
一般の場合には報告義務はありませんが、例えばミハルコーポレーションでは問い合わせの動向やネットでの閲覧数を月に1回チェックしています。
あまりにも反響が無い場合は、報告し、価格の見直しや売り方の検討をご相談させていただくこともあります。
毎日沢山の情報が入ってきて、電話が鳴りやまないほど問い合わせが来て、飛ぶように土地が売れていく
・・・エリアではありません。
だからこそ、このあたりの一般媒介は、丁寧に、真面目に、情報共有もしながら。
最大限一般媒介の良さを生かして早期売却のお手伝いをしているのだと思います。
ネットによく書かれている一般媒介のデメリットは、あまり無いかもしれませんね。